[内容]
マス・メディアの自由の基本的構造を明らかにし、その法的・倫理的限界を論じる。マス・メディアの自由の基本構造とその法的限界、倫理的限界の3部立てとなっている。

東京新聞[2004.06.20]

 取材・報道がなぜ自由でなければならないのか。どこまで自由であるべきか。メディアの株主や経営者、労働者、またはメディアを批判する者が知るべき法律や倫理をまとめた。『フランスのマス・メディア法』で組織に雇用されたジャーナリスト個人の自由を認めている事例を紹介した著書は、会社など法人組織が主に自由を行使している日本の問題点も指摘。その辺が類書と違う味わい。
毎日新聞[2004.06.22]
 著者は大石泰彦・東洋大学社会学部教授。表現の自由や名誉棄損、記者クラブなどメディア界を取り巻く問題を倫理という観点から分析し、著者自身の意見も述べているのが特徴だ。この数年、メディア界は個人情報保護法や有事法など報道の自由への制約が懸念される相次ぐ法規制への対応に追われた。「公権力を監視するジャーナリズムの仕事の方法を監視される側が決めるのはおかしい」と大石さんの批判は明快である。
大石泰彦 著

四六・並製・267頁
定価2,625円〔税込D〕(本体価格2,500円)

ISBN4-7823-0395-5

メディアの法と倫理